FXの相場分析の基本!ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析

FXの相場分析の基本!ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析

FXには相場分析が必須

FX取引を始めたばかりのうちは、為替の値動きを読み、予想を立てることは難しく感じられるでしょう。しかし、なんとなくやっているだけでは、いつまでもたまたま勝ったり負けたりをくり返し、なかなか上達しません。どの通貨ペアを選び、どのタイミングでポジションを建て、どこで利益確定や損切りをするかには、本来根拠がなければなりません。そしてその根拠を持つためには、相場分析が必要なのです。
こちらでは、トレーダーたちが活用している2つの分析方法をご紹介します。

ファンダメンタルズ分析とは?

まず、ファンダメンタルズ(fundamentals)とは「基本」を表す英単語で、FXにおいては「経済の基礎的条件」、つまり各国の財政収支や物価などの経済状況を意味します。ファンダメンタルズの動きは為替変動に大きく影響するため、その分析を適切に行えるようになることは、値動きを予想するために非常に重要なポイントの1つです。
各国の経済状況はテレビや新聞、インターネットのニュースなどで知ることができますが、重要なのは最新のニュースをいち早く入手すること。そして経済の動きが値動きにどのように反映されるかについても勉強していかなければなりません。そのためには、例えば「フィスコ」や「ロイター」、「トレーダーズ・ウェブFX」といった、市場状況や為替の見通しに関する情報も同時に得られる情報源をチェックすることが重要です。
FX会社では取引ツールを通じてこうした為替ニュースに関する情報をチェックできるサービスを提供しているところも多くあります。例えばこちらの「為替ニュース情報量・質が良いFX会社ランキング」で紹介しているランキング上位のFX会社では、複数の為替ニュース配信を始め、独自情報やオンラインセミナーなどのサービスを行っていて、ファンダメンタル分析のやり方も学んでいくことができます。

テクニカル分析とは?

テクニカル分析とは、過去の為替レートの変動の推移が記録された「チャート」を使って値動きの傾向やパターンなどを把握し、今後の為替動向の予想に役立てるというものです。様々な計算式を使いながら、売りや買いのタイミング、ポジションをキープすべきか決済するべきかなどの目安を判断していきます。
チャートを使ったテクニカル分析は、相場の方向を見るための「トレンド系」と、売買が反転する気配を予測するための「オシレーター系」、そしてこの2つの複合という3種類に大きく分類できます。世界情勢や経済に関する知識がなくても、分析力を上げていくことで予測の精度を上げていくことが可能であるため、プロ、アマ問わず多くのトレーダーたちがこのテクニカル分析を利用して予想を立てています。

どちらを使うといいの?

上記の2つの分析方法は、どちらがより良いというものではなく、どちらにもメリットとデメリットがあります。例えばファンファメンタルズ分析だけでは、経済情勢が比較的安定しているときの相場の動きは予想できませんし、テクニカル分析だけでは今起こっている新しい経済の動きに対応することができません。そのため、この2つはやはり両方を組み合わせて利用していくのが理想的と言えます。ただし、トレードスタイルによって、以下のようにいずれかに重点を置いて利用することができます。

短期〜中期売買をメインに行うならテクニカル分析

相場が比較的落ち着いているときに行う超短期売買であるスキャルピングトレードや、相場における一定の値動きを狙って行うデイトレードやスイングトレードなどの短期・中期売買では、過去の相場の値動きからトレンドやパターンを分析することが重要になってきます。そのため、基本的にはテクニカル分析を参考にして予想を立てることができます。

中長期〜長期売買をメインに行うならファンダメンタル分析

中長期のスイングトレードや長期に渡るポジショントレードを行う場合は、ポジションを保有している間に、社会情勢や経済状況の変化によって起こる大きな為替の値動きを察知することがポイントになってきます。そのためには、日々の最新ニュースをいち早く知り、大きな値動きに備える必要が出てくるため、ファンダメンタルズ分析が役立ちます。