FXは自由だ!自分に合ったトレードスタイルを決めよう
FXの4つのトレード手法
FXは平日24時間いつでも取引を行うことができ、ポジションを維持する期間についても特に制約はありません。とは言え、多くの人にとってFX取引にかけられる時間や資金は限られており、知識レベルもそれぞれ違うでしょう。そこでうまく取引を行っていくポイントとして、「自分のトレードスタイルを持つ」ということがあります。FX取引には、トレード時間(ポジションを建ててから決済するまでの期間)や狙う利益の種類によって、以下の4つのトレード手法があります。
トレード手法 | トレード時間 | 狙う利益の種類 |
---|---|---|
スキャルピングトレード | 数秒〜数分 | 為替差益 |
デイトレード | 数分から1日 | 為替差益 |
スイングトレード | 1日〜数週間 | 為替差益 |
ポジショントレード | 数週間〜数年 | 為替差益+スワップ金利 |
①スキャルピングトレード
スキャルピングトレードとは、刻々と変わっていく為替相場において、わずか数銭の値幅を狙って超短期トレードをくり返すという手法です。トレーダーの中には1.0銭でも動きがあるとただちに損切りまたは利益確定を行い、1分以上ポジションを持たないという人もいます。スキャルピングトレードは、値動きが落ち着いているときに行うのが基本で、小さな利益獲得と損失をくり返しながら、通貨ペアの値動きや取引時間帯の特徴を覚えていくというのが大きな目的の1つです。しばらく続けることで値動きが読めるようになっていくと、しだいに勝率も高くなっていきます。
②デイトレード
デイトレードとは、その名の通り1日でトレードを完結させる短期売買の取引スタイルのこと。ポジションを持っている時間の長さは人によって様々ですが、その日の終わりには決済を行い、日をまたがないというのが基本です。例えば朝やお昼休み、夕方に時間の空いたときなどにオーダーを出しておいて、寝る前に決済をするという人が多いようです。FXトレーダーの中ではこのスタイルで取引を行う人が非常に多くなっていますが、1日の値動きの流れをどれだけ見極められるかが、利益を出せるかどうかの決め手になります。
③スイングトレード
スイングトレードとは、ある一定の大きな値動きの波を狙って取引を行うことを言います。市場経済の動向によって起こる値動きには一定の波があり、その波に合わせて売買を行うため、数日から数週間ほどの中長期売買になることが多くなっています。スイングトレードを行うには、まずこの市場経済の動きを見極め、値動きの波がどこで来るかを予想する必要があります。あとは値動き乗って、上昇トレンドのときに買い、下降傾向になったら売る、という順張りで利益を伸ばしていきます。
④ポジショントレード
ポジショントレードとは、数週間から数ヶ月間、また場合によっては年をまたいで長期間ポジションを保有する長期売買です。大きな相場の動きがあったときに利益を出すものであるため、相場分析を行いながら、投資家のたちの動向や各国の金融政策、経済状況などを読む力が重要になってきます。また、ポジションを長く保有するためスワップ金利からの利益も期待できます。逆にスワップを支払うことになる通貨は、ポジショントレードでは避けるほうがいいでしょう。相場分析の詳細については「FXの相場分析の基本!ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析」を参照してください。

ライフスタイルに合わせた投資を
FXは平日24時間取引可能!ということで、どんな生活スタイルの人も始めやすいのが大きなポイントですが、「FXの取引は24時間できる?主婦もサラリーマンも投資できるワケ」でもご紹介したように、24時間のうちに各通貨の値動きが活発になる時間帯がそれぞれあり、どの時間帯に取引を行うかによってできることが変わってきます。
例えば、お子さんのいる主婦の方や会社員の方は、東京市場がオープンする9時に集中してトレードを行うことは難しいかもしれませんが、ニューヨーク市場が動き出す21時頃なら少々時間が割けるかもしれません。また、なかなか取引にまとまった時間を割くことができない場合は長期チャートを使って少ない時間で取引を行うといった方法もあります。
このように、自分のライフスタイルに合ったトレードスタイルを見つけるということも、FXでうまく取引を行っていくためコツの1つです。
