FX取引の基本のキ!
BID(売り)・ASK(買い)・pips(ピップス)について
BIDとASKって?
「FXとは何?円安・円高の仕組みから易しく解説」でも少しご紹介しましたが、FXの取引には、通貨を売る取引と買う取引がありますね。そしてそれぞれの通貨は、売るか買うによってレートが違います。FXの取引は、その通貨を買う場合にいくらになるか、売る場合にいくらになるかを把握した上で行わなければなりません。 FX取引を行うツール上では、「売り」のレートと「買い」のレートがそれぞれ「売り=Bid」、「買い=Ask」で表示されています。まずはこれをしっかり覚えておきましょう。
レートはこうやって見る!
PCで使う取引ツールでもスマホやタブレットで使うアプリでも、FX取引を行う画面には必ず「注文ツール」があり、そこには各通貨のレートが以下のように大きく表示されています。
Bid 110.842 Ask 110.846
上記の例は米ドル円(USD/JPY)の通貨ペアのレートの例です。つまり、この状態で円を売って米ドルを買った場合には左のBid(1ドル=110.842円)になり、逆に米ドルを売って円を買った場合には右のAsk(1ドル=110.846円)になるということです。
このBidとAskをよく見ると、0.004円(=0.4銭)の価格差がありますね。これが、私たちがFX取引を行う際に実質の手数料として支払うことになる「スプレッド」です。例えば、上記のレートのときに米ドル円を取引量1万通貨で買い、すぐに売ったとしましょう。するとこの取引について−0.4銭×1万通貨=−40円がスプレッドとして発生するため、この取引では40円を支払わなければならなくなります。
各FX会社が設定している通貨ペアのスプレッドについては、「スプレッド(手数料)が安いFX会社ランキング」でご紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。

便利な「pips」とは?
FXの利益を表す際に「今日は○○pipsの利益だった」という風に、pips(ピップス)という単位を使って表しているのを見たことがあるかもしれません。FXトレーダーにとっては非常に馴染みの深い表現ですが、初心者には何のことかわかりませんよね。これは各通貨の最小値幅単位を表すものです。
なぜ各通貨単位ではなくわざわざpipsなんていう見慣れないものを使用するかというと、取引の成果を客観的に把握するためです。通貨ペアが違えば通貨単位も違いますし、各取引では取引量も異なるので、例えば自分で並べて見ても結局どの程度の成果があったのかが把握しづらいですよね。そこで、どの通貨ペアでどんな取引量でも成果がひと目でわかるように、pipsという単位を使います。トレーダー同士で成果を評し合うような場合にも、pipsを使えばどの通貨ペアにいくら投資したかを知られずに済むというメリットもありますね。
pipは「percentage in point」の略で、「あるポイント(ここでは最小の通貨単位)の1パーセント」という意味を表しています。具体的には、米ドル円や豪ドル円など外貨/円のペアの場合は1pip=0.01円(1.0銭)、ユーロ/豪ドルやNZドル/米ドルなドルが後ろにくる通貨ペアの場合は1pip=0.01セント(0.0001ドル)を表します。
