FXのスプレッド(手数料)について解説!
スプレッドとは?
スプレッド(spread)とは、英語で「広がり」を意味する語ですが、FX用語ではFX会社が提供する通貨の「売値」と「買値」の差(広さ)を表します。
例えば、米ドル円を取引するときに、レートが「110.200-110.203」と表示されているとしましょう。これは米ドルを円で買った場合の買値が110.203円、売値が110.200円ということを表しています。この差異は0.003円、つまり0.3銭ですね。これがスプレッドです。このレートで1万ドルを買い、レートが変わらないうちに売った場合は以下のような金額のやり取りになります。
買値→110.203円/ドル×1万ドル=110万2,030円
売値→110.200円/ドル×1万ドル=110万2,000円
110万2,030円(買値)−110万2,000円(売値)=30円
つまり、この取引では30円を損失したことになります。スプレッドが広くなるとこうした損失が大きくなるため、スプレッドは狭いほうがトレーダーにとってはありがたいということです。

スプレッドはFX会社の利益
こちらのサイトで紹介している9社のスプレッドについては「スプレッド(手数料)が安いFX会社ランキング」で紹介していますが、そちらを見てもらってもわかるように、スプレッドの幅はFX会社によって異なります。FX会社は金融機関と提携してトレーダーの注文をつないでいるため、提携先の金融機関に手数料を支払わなければなりません。それに加えて、もちろん自社の利益も得なければならないため、それらすべてをスプレッドでまかなっているのです。スプレッドがいわゆる「手数料」と言われるのはこのためですね。
スプレッドの幅が広ければ広いほどFX会社の利益は大きくなり、FX会社にとっても急激な相場変動に対するリスクヘッジになりますが、広すぎるとトレーダーにとってはその会社が使いにくいという判断に繋がってしまうため、設定が難しいところです。しかし近年では、FX会社が各社でスプレッドの狭さを競い合うようになり、年々スプレッドが狭くなっている傾向にあります。

スプレッドの「原則固定」ってなに?
各FX会社のスプレッドを比較する際に、必ずよく見ておかなければならないポイントとして、「原則固定」かどうかという点があります。
「原則固定」とは、設定されたスプレッドが原則的には変動しないということ。つまり固定のスプレッド幅を採用している、ということです。原則固定でない場合は、例えば口座を開設する前にチェックした時点では0.3銭だったのに、いざ取引をしようとすると1.0銭になっていた、ということもあり得るということなので、注意しなければなりません。
また、原則固定を採用している場合でも、時間帯が決められていたり、例外があったりする場合も多いので、そこもしっかり確認しておかなければなりません。特に週始めの月曜の朝などはスプレッドが広がる傾向が強いので、注意してみてください。
スプレッドが原則固定かどうかについて、本サイトで紹介している9社については「スプレッド(手数料)が安いFX会社ランキング」にそれぞれ明記していますので、参考にしてみてください。