FXと外貨預金の違いとは?メリット・デメリットを見てみよう

FXと外貨預金の違いとは?メリット・デメリットを見てみよう

外貨預金ってなに?メリット・デメリット

外貨預金とは、日本円以外の通貨、例えばユーロや米ドル、NZドルなどの外貨で預金をすることです。必要な手順は、銀行口座を開設して外貨預金するだけです。では、資金運用として外貨預金を行う場合のメリットとデメリットについて考えてみましょう。

○メリット

外貨預金では、まず円預金よりも高い金利を受け取ることができます。さらに、例えば日本円を米ドルに換金して外貨預金を行い、換金した時点でのレートが後に円高に動いた場合、その為替差益が手に入ります。

△デメリット

上記の例で考えると、預金した後に為替レートが円安に動いた場合は、そこで発生した為替差が損失になるということももちろんあります。また、外貨預金では預け入れ・払い戻しの際に、銀行ごとに定められた専用の買値レート(TTS)・売値レート(TTB)が適用され、この差額が為替手数料になります。そのため、外貨として預け入れたお金を、仮に金利および為替レートが一定のまま1年後に払い戻しただけでも、戻ってくる金額は必ず少なくなっています。手数料が金利分で得た利益を上回ることは大いにあるため、利益をだすにはかなりの為替差益が必要です。

FXのメリット・デメリット

FXは、外貨預金と同じく2つの通貨の為替差によって利益を得る投資方法です。また、高金利通貨と低金利通貨のペアをうまく選ぶことで、金利差(FXではスワップポイント)を狙うこともできます。ではFXを外貨預金と比較した場合のメリットとデメリットを見てみましょう。

○メリット

外貨預金はにないFXのメリットは大きく分けて2つ、タイミングよく短期で通貨を小刻みに売買できるという点、そしてレバレッジをかけることで自己資金を上回る金額の取引が可能になるという点です。また、平日だと取引が24時間可能であるため、空いた時間に細かく為替変動をチェックしながらタイミングを計って売買することができます。

△デメリット

FXではレバレッジをかけて大きな利益が期待できる分、損失が出た場合もその金額は大きくなります。ただレバレッジの大きさは1〜25倍まで自分で設定できるため、リスクを予測しながら調整することが可能です。利益を大きくするために無理をしないよう、細やかなリスク管理を行う慎重さが求められます。

外貨預金とFXを簡単比較

では、いくつかの項目について、外貨預金とFXの違いを簡単にまとめてみましょう。

外貨預金 FX
最低必要金額 普通預金:1通貨以上
定期預金:10通貨以上
5,000円程度
1ドルあたりの
為替手数料
往復0.006〜0.5円程度 往復0.5〜2円程度
運用期間 自由
※数時間から年単位まで可能
定期預金の場合は1ヶ月〜1年満期まで払い戻せない
取引レート 基本的に実勢レート 各銀行指定の専用レート
取扱通貨 最大約50通貨 5〜10通貨程度
取引時間 24時間(平日) 9〜15時(昼帯除く)
レートの
更新回数
随時 1日1回

いかがでしょうか。上記の項目を1つずつ比較してみると、外貨預金はFXのように刻々と変化する為替レートに合わせて売買のポジション建てや決済を行う、というせわしなさはありませんが、最低必要金額の低さやレートのわかりやすさ、運用期間設定の自由度など多くの点において、気軽に資金運用をしたいならFXのほうがおすすめと言えるでしょう。