FXとは何?円安・円高の仕組みから易しく解説

FXとは何?円安・円高の仕組みから易しく解説

FXとは?

FXとは「外国為替保証金(外国為替証拠金)取引」のことで、外国為替取引を意味する「Foreign eXchange」を略した形として「FX」と呼ばれています。
例えばこれからアメリカへ旅行に行くとして、5万円のお小遣いをドルに替えるとしましょう。仮に旅行へ行く前は1ドル=100円だったとします。その場合、換金すると手元に500ドルが入りますね。旅行先でまったくお金を使わずに帰ってきて、今度はその500ドルを円に替えようと思ったら、その時には1ドル=120円になっていたとします。すると500ドルは6万円に換金されますね。何もしていないのに為替の動きによって1万円が儲かったことになります。
このような仕組みを使って「為替レートに沿って通貨を売買することで利益を出す」のがFXの基本です。しかしもちろん、これは通貨を買って売ればいつでも必ず利益が出るというものではありません。この仕組みを上手く運用するには、まずは円高と円安について理解する必要があります。

円高・円安について理解しよう

FXをまったくやったことがないという人でも、円高・円安という言葉を聞いたこと

くらいはあるでしょう。これはパッと見の金額とは逆のように見えますが、仕組みを理解すれば金額の推移を見て判断することができるようになります。まずは上記の例で考えてみましょう。

旅行前→1ドル=100円 円高
旅行後→1ドル=120円 円安

円の金額を見ると旅行後の方が高くなっていますが、旅行前には1ドルを買うのに100円出せばよかったところが、旅行後には1ドルを買うのに120円必要になった、と考えると、旅行前より旅行後のほうが「円の価値が下がった」ということがわかりますね。つまり、円の価値が高い状態を「円高」、円の価値が安い状態を「円安」と言います。同じ1ドルに対しての円で見た場合は、高い/安いの判断が金額と逆になると覚えておいてもいいでしょう。この円高・円安の動きを利用して利益を得るのがFXの基本なので、まずはここをしっかり押さえておかなければなりません。

FXで利益を出す方法

FXで利益を出すには、この為替レートの変動を利用した「為替差益」を使った方法があります。為替差益を得る方法は大きく分けて以下の2種類です。

①安く買って高く売る

上記で紹介した旅行前と旅行後の換金の例がこれに当たります。1ドル=100円の時にドルを買い、その後円安に動いて1ドル=120円になった状態、すなわち円安ドル高になった状態でドルを売れば、その差益分が手に入るという仕組みです。これは円安に動いた場合に有効なやり方です。

②高く売って安く買う

例えば上記の逆、すなわち1ドル=120円(円安)→1ドル=100円(円高)に動いた場合には、この1ドル=120円という円安ドル高の状態でまず500ドルを売って6万円を手にしておき、円高ドル安に動いた後にこの500ドルを買い戻すと5万円で買えるため、差額の1万円が儲けになります。こちらは円高に動くときに有効です。
実際には円安に動くか円高に動くかといった通貨の動きは事前にはわからないため、これを予測してトレードを行うのがFXの醍醐味です。
そしてもう1つ、FXにはこの為替差益のほかに「スワップポイント(金利差)」を使って利益を出す方法があります。その方法については「FXのスワップポイントなら毎日利益があがる?」で詳しく説明していますので、そちらを参照してみてください。